タイミング法と人工授精を1年間続けるも実りなし。ついに、体外受精の世界へ足を踏み入れようとしています。
体外受精といえば、自費診療。自費診療といえば、とにかく高額。ということで、どの病院で治療しようか悩みますよね~。そこで、私は複数の体外受精を実施している病院の説明会に参加。それぞれの病院の治療方針の違いと治療費について情報を得ましたので、こちらでシェアしたいと思います。
今回は、加藤レディスクリニック系列の体外受精の病院、新宿アートクリニックの体外受精説明会に参加しました。
新宿アートクリニックの体外受精説明会
新宿アートクリニックの体外受精説明会の会場は「ベルサール新宿グランド コンファレンスセンター」(←貸し会議室のようです)。
治療内容について、阿部崇院長から説明がありました。さらに、培養部、看護部、受付部の女性陣も登場。それぞれの担当分野の内容についてお話がありました。
ほかの病院では、医者が出てきて説明(リプロはVTRを見せてもらっただけですが)だったので、新宿アートクリニックは、何かやはり、培養部や看護部、受付部にも自信を持っているのかなぁと感じました。
今回も参加者は、ほとんどが夫婦一緒での出席。年齢層は、40代前後。40歳を少し過ぎているかと思われる方々もちらほらという感じでした。
新宿アートクリニックの体外受精・治療方針とは
新宿アートクリニックの体外受精説明会でメモした内容を、箇条書きで紹介します。
・自然低刺激法。
・体にやさしい治療。
・対話を大切にした診療。
・成功報酬制度を採用。
・ヒューなーテストの結果が良い人は、AIH(人工授精)の効果はあまりない。
・原因不明不妊の場合、卵管采が卵子をうまく捕獲できていない。または、良い卵子が排卵できない→遺残卵胞が排卵されている可能性がある。
・hCGは、排卵させるには良い薬だが体に影響が残りやすく、遺残卵胞になりやすい。
・過剰な卵巣刺激はせず、hCGを使わず、適切な黄体期管理を行う。
・完全自然周期。誘発剤を一切使わない。新宿アートクリニックのキホンの治療法。スプレー(点鼻薬)を使って、2日後に卵を採る。
・レトロゾール(女性ホルモン・エストロゲンを低下させ、卵巣刺激を抑えつつ、排卵周期を整えて複数の卵胞を育てる)周期では、生理3日目からレトロゾールを用いて、採卵前に点鼻薬を使う。
・クロミフェン法は、生理3日前からクロミフェンを用いて、採卵前に点鼻薬。内膜が薄くなり妊娠率が下がるので凍結法を使う。
・調節卵巣刺激法は、排卵を抑制しつつホルモン注射を行うもの。
・自然・低刺激法は、バランスを崩しにくい。
・顕微授精のときは、1000倍に拡大できる顕微鏡を使って精子をチェックする(←これは、NAC日本橋の説明会でも言っていましたね)。
・2~8細胞期または胚盤胞を移植する。
・自然周期法のメリット
・良好な出産率。
年齢 |
100人あたりの出産数 |
34歳以下 |
90人 |
37歳 |
80人 |
39歳 |
70人 |
40歳以上 |
45人 |
※それぞれ移植回数は異なり、37歳以上だと11回以上移植を繰り返した場合の数字のようです。
・海外の事例によると、刺激を多くした場合と、新宿アートクリニックのやり方の場合と、出産率は変わらない。
・身体の変調をきたしにくい。
・連日の注射、hCGは行わない→卵巣過剰刺激症候群OHSSになる可能性は少ない。
・主席卵胞以外も採る(←これは、NAC日本橋の説明会でも言っていましたね)。
・ERA検査(子宮内膜着床能検査)は、着床時期のズレが判明した場合に行う検査(着床の窓)も実施している。←この着床の窓に関しては、杉山産婦人科説明会に参加したとき、出席していた患者さんから質問があったのですが、医者の回答によると、「民間企業が行っている検査方法です」ということで、真偽のほどはまだよく分からないっぽい?感じのもののようでした。
・【来院パターンの例】生理28日の場合…生理3日目→10日目→12日目→14日目(採卵)8時前後来院。着替えして手術室で採卵(5~10分)、少し休んで帰宅。当日、精子の準備については、夫が来院するか精子のみ持ち込みをするか、精子を事前に凍結しておく。
16日目(移植)11時来院。着替えして手術室で移植。
・判定日までに5~7回の来院が必要。
・生理11~18日目はスケジュールを空けておく。排卵日前後は午前中の診察。
新宿アートクリニックの体外受精にかかる料金
料金表は以下の通り。
まとめ
新宿アートクリニックの体外受精の特徴をざっくりまとめると…
排卵誘発の方法 |
薬をあまり使わない自然周期、低刺激法。 |
説明会の雰囲気 |
医者以外も登場して説明してくれたので、院内の雰囲気を少し感じることができた(女性スタッフが多いんだなぁと思った)。料金面や通院スケジュールなどがわりと具体的で、実際に治療したときの様子がイメージしやすかった。 |
新宿アートクリニックは、加藤レディスクリニック系の病院だけあって、NAC日本橋同様、自然周期、低刺激の治療法にこだわった治療法を行っているようです。高刺激を行うリプロとは対極にある方法といえるかと思います。
今回の記事は、説明会を聞きながら私が走り書きしたメモをもとに作成しました。内容には、多少の解釈違いや間違いがあるかもしれません。新宿アートクリニックが気になった方は、無料の体外受精説明会へ足を運ばれることをおすすめします。